医師の診断・診察

熊本大学病院耳鼻科の医師が週1回来所し、診察や様々な相談を受けます。保護者向けに医学的な講座も開催します。

 聴力検査・測定

言語聴覚士が定期的に聴力検査を行い、子どもさんの聴力像を的確に把握し、補聴器の適合、聴力の管理を行います。

 補聴器の選択・適合

言語聴覚士が、子どもさんの聴力に合わせて補聴器を選択し調整します。デジタル補聴器のフィッティング、データ管理を専用ソフトで行います。

 人工内耳の相談・情報提供

補聴器による音声情報が、充分に入らない場合は、人工内耳を選択することもあります。正しい情報を知って、選択していただくために学習会、装用者の体験談を実施します。言語聴覚士が、手術後は医療機関と連携をとります。

 個別指導

一人ひとりの子どもさんのきこえやことばの状態、発達課題に即した、個別指導を週1回~2回行います。小さい子どもさんは、親子で遊びを中心とした、楽しい活動をとおして、音を聞く体験やことばや、コミュニケーションの力をつけていきます。3歳以上になるとコミュニケーションの力やことばを育てるための絵日記指導や発音指導、聞き取り課題、文字の読み書きの力を育てる指導を行います。

 グループ指導

子どもさんの年齢や発達に合った、少人数のグループでごっこ遊びや体験活動、お話し、絵日記などの活動を通して、ことばやコミュニケーションの力、社会性の発達を促進します。同じ難聴の子ども同士の関わり、保護者同士のつながりを作っていきます。

 保育園・幼稚園への支援

地域の保育園や幼稚園に行きながら、地域での育ちを大切にして、ひばり園での専門的な療育を行います。担当者が保育園や幼稚園を訪問し、難聴児の支援をアドバイスしたり、園の先生方に来ていただいて連絡会を実施しています。保育園や幼稚園での支援のためのテキスト『ともだちだいすき』『保育園・幼稚園で使える手話』なども配布しています。

 色々な行事

様々な行事を通して、ことばやコミュニケーション・社会性の発達を促進します。
※ 運動会、クリスマス会、5歳児お泊まり会

 講演会・学習会

保護者や周囲の方に、障がいについて正しく理解していただくために様々な講座・学習会を行っています。
※ 基礎講座(入門講座)、年8回の学習会(応用講座)、グループでの保護者学習会

 地域への支援

難聴の子どもたちが生活している地域で、障がいについて理解してもらい、地域で生き生きと生活するための支援を行います。

子どもたちが日頃通っている地域の幼稚園・保育園に訪問し、園の先生方に、難聴児へのコミュニケーションの取り方を助言し、環境整備のサポートをします。

地域の学校への就学がスムーズにいくように、就学前後に学校を訪問したり、子どもさんの情報を伝えたり、難聴児へのコミュニケーションの取り方や環境整備のサポートします。

保健所の発達相談に職員が参加し、難聴の早期発見や気になる子どもさんの相談を行います。

卒園後も聴力検査、心理相談、クリスマス会など実施し、フォローを行います。

 難聴の発見から卒園までの流れ